2008年05月29日

ものづくりはひとづくり? その3 知的集約型?

少し前までアメリカのものづくりについて考えてみたが、

その仕組みは、いわゆる格差社会に基づいているといえる。

つまり、一流メーカー勤務でも、

マネージメント層と一般エンジニアでは、給与格差葉非常に大きいし、

エンジニアとオペレーターを比較しても、またその差は大きい。

その点、日本はオペレーターであってもエンジニアであっても、マネージメント層であっても、

入社年数や年齢が同じくらいであればそんなに(少なくてもアメリカほどは)給与格差がない。

そのかわり、オペレーターであってもマニュアル通り誰でもできる仕事を行うのではなく、

技術技能の向上を常に求められたり、カイゼンを通して開発に貢献したりしなくてはならない。

そうした現場の力が強いのが日本のものづくりの特徴だと思う。


しかし、大量生産大量消費の時代はそれで通用したが、今後それでは通用しなくなるといっている評論家が多い。

彼らが言うには、今後ものづくりは中国や東南アジアに流れて、日本のものづくりは空洞化する。

よって、金融を強くしたり、ものづくりは知的集約型とか称して新技術のコアの部分の研究開発を中心に行っていく産業構造に転換していく必要がある、

と言っているように私には聞こえる。

しかし本当にそうであろうか?

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ラベル:CAE
posted by tsunodako at 00:46| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月10日

ものづくりはひとづくり? その2 がんばろう一般エンジニア

現場に力、ある種の能力があり、それがマネージメントができる事と同等に扱われているのが日本の大きな特徴である。

この能力は個々が地位や職種、性別に関係なく、真面目に仕事に励み、少しでも会社に貢献する働きをしてみんなに喜んでもらおうとする心がけから生まれてきていると思う。

今の若者は昔よりドライだとか、派遣で働きたい人が増えているとか、フリーターやニートになる人が増えているとか言われている。

しかし、少なくても私の見てきた経験の範囲では、そのような人によく話を聞いてみると、やはり少しでも会社や社会に貢献したいと考えているし、行動もしているのである。

ところが、「派遣の言う事なんて」とか女性のエンジニアで「事務職上がりだから」などやる気を削ぐような事を言う管理職の多いこと。。

ただ、中間管理職の方々にも同情する点があって、さらにその上からくる要求が厳しく、若手とか派遣とかを教育する余裕はないのである。

一番上の会社のトップはどうかというと、経済のグローバル化、消費者の嗜好の多様化、株主の意識の向上など、いわいる経営環境の変化というやつに振り回されて、これまた余裕がない。

結局、会社に余裕がなくなって、人材育成や教育が疎かになる。

その結果、人が育たなくなり、現場力も低下、さらに余裕がなくなるといった悪循環である。

日本の競争力強化のためにいかに世界に通用するエリートを育成するか、ということに目を向けがちだが、現場の「一般エンジニア」の質をどう向上するか、これも決して忘れてはならない問題だと思う。

posted by tsunodako at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月05日

ものづくりはひとづくり? その1 人材育成と現場力

最近、話題がCAEから離れてきているような気がするので、離れついでにすこし人材育成について考えたい。


ちかごろ中高一貫校がふえたりなどエリート教育がはやりのようである。

特に愛知県のに中部地方のトヨタ、JR東海など有力企業が出資して設立した中高一貫校は話題となった。

企業が学校を設立してまで人材を育成しようとするのは、間違いなく現状または将来的に優秀な人材が不足し、それが自社の存亡に関わってくると考えている。

たしかに日本企業はよいものを作るが、いわゆる世界戦略に失敗して、世界的なシェアを得ることをできなかった例は山ほどある。

また、最近は自慢のものづくりさえも以前より品質の低下が言われるようになってきている。
(チェックが厳しくなってきたということも原因であるが。)

これを解決するには世界に通用する人材育成ことが一つの手である事は間違いない。

よって、優秀な子供にエリート教育を行い、世界に通用するマネージャー、企業家、研究者、エンジニアを育成しようとするのは悪い事ではない。

しかし、よい企業家やマネージャーが増えても、現場の力が低下してしまっては意味をなさないと私は思う。

日本のものづくりが強い理由は、現場力が充実していたからという事は間違いがない。

その一方、近年日本のものづくりが弱くなってきたのは、現場中心のものづくりが通用しなくなったから、ということも間違いではない。

しかし、それだからといって現場を放っといてマネージメントやマーケティングに中心のものづくりを行っても、そのマネージメントやマーケティングの技術が一歩進んで先行しているアメリカや中国に追いつくのは難しい。
(中国はもともと商人の国、侮ってはいけない)

また、マネージメントが充実しても現場力が低下しマネージメントが考えている通りのものづくりができなくなっては、世界の国々と勝負できなくなってしまう。


ラベル:ものづくり
posted by tsunodako at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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