2008年07月26日

金融立国論とものづくり?

ものづくりは衰退していく日本はイギリスのような金融立国を目指すべき、という意見がある。

しかし、もし、日本が金融立国になるのであれば、日本の金融資産や株式市場の大きさから考えてもうとっくになっていておかしくないはずである。

なぜなっていないのか、ということを考えると、

−環境が整っていない

−人材が少ない

−政策がいまひとつ

−国民が乗り気ではない

など理由はいろいろいわれている。

確かに金融資産の額ということで考えれば、日本は少なくないらしいが、その割りに世界経済へ与えるインパクトは大きいとはいえない。

今後はどうなっていくかわからないが、現状の日本の金融の能力は世界へ与える影響度を考えるとまだまだのようである

ただ、最近有名大学を出た新卒者には外資系金融会社が人気という話も聞くので、そういう人たちが独立したり、日本の金融関係の会社に転職したりして戻ってくれば、状況もかわるかもしれない。

金融や投資の話をしだすと私も素人ながらまだまだ言いたいことはあるのだが、CAEからどんどん離れていってしまうので、ここらでものづくりへの昨今の金融の状況の影響について考えてみたい。

最近は投資ファンドがひとつの会社の株を高い割合で買い、株主として会社に会社の価値を上げると称して、効率的な経営を迫る、というのがグローバルスタンダードになっている。

確かに、日本のメーカーの中にはいろいろな意味でもう少し効率的な経営をした方がよいのではないの、と思う部分もある。

ただ、現実、リターンを得る目的だけのために、株を買い占める投資ファンドがあることも事実である。

そのようなファンドに買収された後、株価が上がり、会社の価値が上れば、社会への貢献度があがったいう意見もある。

また、あまりにも非効率な経営をしていた日本のメーカーが投資ファンドに買われて、たて直ったという例も聞いたことがある。

しかし、特にものづくりの現場では投資ファンドに買収されて、いわゆる経営屋が会社を指揮するようになると、ファンドや経営屋の考え方によっては、見えない資産が失われることになるのではないか、と思うのである。


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posted by tsunodako at 21:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オッ 久々更新されたですね。
もの作りが大事なら、その価値を高める戦略が大事だが、
現実値下げばかりなのが問題でしょうね。
電気店で(××引き)なんて値段みりゃ、
誰しも製造業に行きたがらない。^^)



ビルゲイツや鉄鉱に見られる最近の資源相場みたいに
高い価格設定していく。欧州なんか、
安売り=破滅、なんて教科書に基本として書いてますね。

本で読みましたが、
高く売るには、集団主義を捨て、
一人の人間に任せる必要があるそうです
スティーブジョブスなんかがやってますね。

そこまでしなくても元来は、高品質・高性能=高い
だったが、日本の会社が =安い
にしちゃいましたからね。
Posted by jjishii at 2008年07月31日 14:15
コメントありがとうございます。遅レスですいません。
確かにそうですね。メーカーが儲けてよい人材を集めるためには高く売ることを考えなければなりません。

お客さんが喜ぶもの、ほしがるものをうまく予測して作れば高く売れるはずなのですが、高機能、高品質が売れないということは、お客さんがほしいところは別のところにある、ということであり、それを探すのが日本のメーカーは下手なのでしょう。

私が昔勤めたメーカーでは多くの社員が機能やデザインに首をかしげる自社製品がたくさんありました。

さらにデザイン部に行ったとき、これはさすが、すばらしいと思えるデザインがたくさんボツになっている現場を見ました...

誰が(結果的に)安くしないと売れないものを発売するというのを決めているのでしょう???

まあ、結局は大企業病も大きな原因のひとつなのでしょう。

でもきちんと利益を出しいる日本のメーカーもあるので打つ手はあると思うのですが。
Posted by tsunodako at 2008年08月13日 23:55
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