2008年03月21日

設計開発へ組み込まれたCAEへ(12)


設計開発が答えを持っていない場合についてCAE解析を行うのは、なかなか厳しい仕事である。

このような場合、まず重要なのは、シミュレーションの仮定条件を明確にすることが重要である。

こうすることにより、もし後でシミュレーション結果と実際が異なったときに、どの仮定が誤っていたかを議論できる。

またできるだけその仮定条件について、あらかじめ依頼者と話し合い確認しておく。

そうすることにより、依頼者もシミュレーションの仮定を意識して結果を見るので、結果の理解がいっそう深まり、シミュレーションが設計開発に役立つ可能性が高まる。

また仮定条件を設計者と一緒に決めることにより、シミュレーション結果が間違った場合、共同責任となり、解析者の責任が多少軽くなる、というところも実際の仕事を行ううえでは出てくるかもしれない。

ただ、設計部門と解析部門は、問題あったときの責任問題云々ということではなく、一緒にものづくりを行っていくという体制であってほしいと思う。

話が少し横道にそれたが、設計開発者も答えを持っていないシミュレーションをするためには、仮定を明確にするほか、

−現物を確認する(依頼者にも思い込みがあるので、現地現物で依頼者の説明が正しいかを確認する)

−なるべく相対比較で結果を見てもらうように依頼者にお願いする

−CAEは仮定について基づいて結果を確認する実証ツールであり、新たな発見を得るのは難しいことを理解してもらう。

を行っておくと、後々楽なことが多い。

つまり、依頼者にシミュレーションの結果に対して、

−過度な期待を持たせないようにする
−だけどまったく役に立たないものではない

という微妙なCAEの効用のニュアンスを理解してもらうのも、解析者にとって重要な仕事のような気がする。







posted by tsunodako at 19:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自己コメントです。
こんなブログも書いてます。
http://freecaetester.blog62.fc2.com/
Posted by tsunodako at 2008年03月26日 23:29
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。