2008年03月30日

設計開発へ組み込まれたCAEへ(13)


バブル崩壊後、企業は仕事の効率の向上を目指すため、様々なものを導入した。

その結果としいくつか考えられるが、

ーITの導入
ー働き方の変化(成果主義、派遣など)

は、ものづくりの現場に大きな影響を与えたと思う。


まずはITの導入について考えてみると、CAEをはじめ、CAD,CAM,とかPDM,PLMなどの考え方やソフトウエアが導入された。

シミュレーションを仕事にしている技術者にとっては、CAEがメジャーになってきたことは、非常にうれしいことではある。

しかし、以前にも述べたような気がするが、これらは欧米企業が開発したソフトが日本国内でも大きなシェアを占めている。

PLM、PDMなどは日本の大手ベンダーが販売している(どこで開発しているかはわからないが)、ものも多いが、3DーCADになるとメジャーどころはCATIA,NX,PRO-Eなど欧米系になってしまう。

さらに、CAEになるといわいる大手メーカーで設計開発のメインで使用されているのは、NASTRAN,ABAQUS,ANSYSなどほとんど欧米系である。

さて、欧米で作られるソフトは、基本的に欧米のものづくりに最もフィットする形になっているのではないかと思う。

次回そのようなシステムが日本のものづくりにうまくあわせることができるのかどうかを考えていきたい。

posted by tsunodako at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月21日

設計開発へ組み込まれたCAEへ(12)


設計開発が答えを持っていない場合についてCAE解析を行うのは、なかなか厳しい仕事である。

このような場合、まず重要なのは、シミュレーションの仮定条件を明確にすることが重要である。

こうすることにより、もし後でシミュレーション結果と実際が異なったときに、どの仮定が誤っていたかを議論できる。

またできるだけその仮定条件について、あらかじめ依頼者と話し合い確認しておく。

そうすることにより、依頼者もシミュレーションの仮定を意識して結果を見るので、結果の理解がいっそう深まり、シミュレーションが設計開発に役立つ可能性が高まる。

また仮定条件を設計者と一緒に決めることにより、シミュレーション結果が間違った場合、共同責任となり、解析者の責任が多少軽くなる、というところも実際の仕事を行ううえでは出てくるかもしれない。

ただ、設計部門と解析部門は、問題あったときの責任問題云々ということではなく、一緒にものづくりを行っていくという体制であってほしいと思う。

話が少し横道にそれたが、設計開発者も答えを持っていないシミュレーションをするためには、仮定を明確にするほか、

−現物を確認する(依頼者にも思い込みがあるので、現地現物で依頼者の説明が正しいかを確認する)

−なるべく相対比較で結果を見てもらうように依頼者にお願いする

−CAEは仮定について基づいて結果を確認する実証ツールであり、新たな発見を得るのは難しいことを理解してもらう。

を行っておくと、後々楽なことが多い。

つまり、依頼者にシミュレーションの結果に対して、

−過度な期待を持たせないようにする
−だけどまったく役に立たないものではない

という微妙なCAEの効用のニュアンスを理解してもらうのも、解析者にとって重要な仕事のような気がする。







posted by tsunodako at 19:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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